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お題が鹿児島県だったイラストあげました。
もう、これを描くのに鹿児島の歴史本4冊程読んじゃいましたよ。
初め何故かお題を長崎県と勘違いしていて、ゲイシャ・軍服・自害……蝶々夫人いいじゃん!と余裕かましてたのが致命的でした。
指摘され慌てて自分が描けそうなお題を探すと、見事に九州は男!の文化なんですね。
メジャーどころの西郷隆盛や大久保利通は勿論、そのような雄々しい空気感描ける筈も無く。
唯一吾輩は猫であるの表紙を描いた装幀作家・橋口五葉さんなんかが琴線に触れましたが、表紙をどうオマージュするかが異様に面倒そうなので断念。
そうして無理矢理辿りついたのが木花咲耶姫(コノハナノサクヤビメ)なのです!
あまり日本神話には明るくないのですが、この木花咲耶姫と磐長姫のエピソードは好きです。
木花咲耶姫(超絶美人妹)と磐長姫(超絶醜女姉)をセットで嫁に出してお姉ちゃんを突っ返されたところ、わはは馬鹿め!美人は花のように儚くてブスは岩のように頑丈!美人だけ選んだお前等人間これから短命な!という話です。
多分今日日の萌え系エピソードにするとお姉ちゃんの不細工加減は顔に大きな傷ぐらいで、妹は突っ返された姉ちゃんを思ってニヤニヤするヤンデレですよコレ。
こういう対称になったものは夢が広がりますね。
さておき何故木花咲耶姫が鹿児島なのかというと、木花咲耶姫の古事記での名前・神阿多都比売(カムアタツヒメ)の阿多。
阿多とは薩摩国阿多郡阿多郷(現在の鹿児島県南さつま市金峰町周辺)のことなんですって。
なっ、なんだってー!!!
つまり木花咲耶姫は鹿児島出身なんですね。
……私も今回初めて知りました。
もう本当こじつけもいいところです申し訳無いです。
しかし神様の出身地もサルベージすればあるって何だか素敵ー。
その他にも山幸彦と海幸彦が微妙にその当たりでしたが、山幸彦が辿り着いた海宮の古跡であるとされる神社が長崎にあるので鹿児島判定から除きました。
でも山幸彦と海幸彦も結構ネタとして美味しい。
釣り針無くして兄弟喧嘩とか、RPGのセーブデータ消してと同レベル。
まあ、彼等には生活が掛かっていますが。
しかし親に自分の供物を無視されて、弟を嫉妬に駆られて殺しちゃう兄弟よりは長閑で微笑ましい!
また釣り針を海底にまで探しに来た山幸彦が豊玉毘売(トヨタマヒメ)に出会うシーンを描いた、青木繁先生のわだつみのいろこの宮が昔から凄い好き。
http://www.ake-s.com/aokisigeru/picture3.html
和製アングルの“泉”ですよ、個人的に。
こう考えるみると神話モチーフって結構美味しいのかも。
小学生の時に読んだ櫛の歯を折って竹の子が出てくエピソードとか、子供ながら全力でねーよ!と思いましたが、今こそそのねーよが昇華される時かも。
余談として。
こんな時にと買っておいた“古代人の暮らし”という本が遂に火を噴く時だぜ!と思って開いたら、挿絵がサンワリ君の作者だった。
全く参考にならなかった。